読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

企業IR/CSR情報覚書

企業のIRやCSRで思ったこと気になったことをまとめていきます

統合報告書レポ「資生堂アニュアルレポート 2015年12月期」

2013年から統合報告書としてIIRCやG4などのガイドラインに則っての資料作成を開始した資生堂。広告のような特徴的で力強いイメージ写真が巻頭にならんでパンフレットのような見せ方はビューティー系の企業ならではといえる。
社長メッセージもその流れで見開きで入っており、ちょっと離れて戦略ということでイメージと実務が分かれて掲載されているのも印象に残りやすい。どうしても社長メッセージは場所をとってひとくくりで語ってしまうことが多く、長いと読まれないというありがちなパターンも回避することができそう。

 強みの紹介も広告のようなビジュアルの写真と数字で見やすい。強みからの戦略解説で社長があらためて真ん中に特徴的なメッセージを配置することで印象にも残りやすくしている。直後にCFOメッセージで財務的なアピール。国際的なガバナンス体制の確立といった流れになる。資生堂はセグメントが世界地域別な分け方と、ブランド別(コンシューマ向けなのかプロ向けなのか)といったところでのマトリクスを組んでおり、取締役や担当役員にその現地の人間を配置することで、世界的なガバナンスと謳っているもよう。ここまで国内の企業でわかりやすく外人を担当役員に据えてるところは珍しいのではないだろか。

それから価値創造という流れで商品開発や調達といったレポート。さらに今迄のレポートではあまりなかったマーケティングにきっちり力を入れているアピール。この辺りはブランドイメージと戦略ががっちり絡んでる所以でもあると思われる。そこから人材、CSR。この辺りの取り組みには珍しさはあまりなさそう。きっちりやっているイメージ。

ガバナンス記事ではまず役員一覧。見開き上段を使って12人の取締役が並ぶ。下段はリストと経歴。ガバナンスでも社長がコメントしている。社外取締役のコメントも1/2で掲載。役員報酬、コンプライアンス、体制図といった流れ。

財務情報かと思いきや、基本情報ということでハイライトなどの前に市場情報などが載っている。それから財務、非財務ハイライトになるが、区分が面白くて、財務価値の推移、株主価値の推移、人材価値・社会価値の推移という表現を使っている。内容自体は素晴らしいが、その情報の内容が持つ意味をしっかり考えて、理解した上で表現できているところが一歩進んだレポートとして感じられるポイントのように思える。