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企業IR/CSR情報覚書

企業のIRやCSRで思ったこと気になったことをまとめていきます

統合報告書レポ「アサヒグループホールディングス 統合報告書2015」

昨年の日経アニュアルレポートアワードでトップを飾ったアサヒGHの統合報告書も2016年版がアップ。昨年の受賞に際しては「価値創造プロセスの見せ方に良いところがあり〜」とあったものの、今年はどうだろうか。

 経営理念のモデルはさほど昨年とは変わっていない…?事業ドメインの扉はBtoC企業なだけあって福山雅治などのCM要素も入れ込んだもの。この辺りはあまり他の企業だと使えないような場合も多いので、横のつながりがよほど良いのだろうと推測される。

企業価値の源泉という見開きのページは、正直良くわからない。数字で見せる的なところに落としこむような感じなのだけれど、各項目が数字を出し切れていない感じが否めない。個人的には昨年の沿革とイノベーションの推移が見えるほうがわかりやすく感じたのだけれど。本来はKPIをしっかり出して、それがアピールされるようなところだと思うのだけれど、ポジションによって出せないところがあったのだろうか。ビジネスモデルはIIRCのオクトパスモデルが根底にあるようで、シンプルな作りにしているため、イメージ先行か。財務ハイライトが続いて入るため、このページではまとまっているものの、それで前のページで数字がでなかったのかしら…?それはそれでもったいない。

役員集合は全員が見開きで登場。名前と経歴が下段に入る。会長の挨拶が見開き、社長メッセージと中計へと進む。コメントの中にSWOT分析が入っているのは昨年からの流れか。よく見ると昨年は社長のコメントがなかった。意外だな。

CFOのコメントのあとに価値創造プロセスについてのページ。各要素についてしっかり語っている反面、出てきた結果の見せ方がちょっと小さいのが気になる。バリューチェーンはかなりコンパクト化された模様。

セグメントの解説は全体を見せるページが巻頭に移動していたので、いきなり各事業の解説にはいる。事業ドメインとして見せたので別れてしまったのか。

CSRパートはマテリアリティについてもしっかりと考察されており充実している感がある。このあたりはさすがに飲料・食品が主戦力なだけあって、繊細なレポートが欠かせない・要素が揃っている、というところ。

ガバナンスについてはひとしきり揃っているイメージ。役員の選任理由、報酬、体制、コーポレートガバナンス・コードへの対応など。サクセッション・プランなども規定があるのは流石に大企業。IRの取り組みについても記載あり。昨年賞をとっているところはアピールもし易いとみえる。社外取締役もQ&A方式で見開きで展開。

財務セクションは11年連結サマリーから。そのあと経営成績の分析。CFOのメッセージと離れているんだな、というイメージ。あとは連結の財務諸表と会社情報まで。

全体のイメージは網羅的に情報が掲載されているところはさすが。ただ、その網羅されている情報がバラバラで、もうちょっとまとめてもよかったのかなとは思うところ。